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何時まで開いていますか?

(2009-10-07 06:47:51) 下一个
 
 昨日久しぶりにたまたまテレビの中国語会話を見た。「今何時ですか?」という時間の聞き方のレッスンをしていた。レッスンの中で、お店の人に「何時まで開いていますか?」と聞く場面があって、それで思い出した。
 中国に留学したての頃、あるレストランで、ここは何時までやっているかということを聞きたいと思った。留学前に中国語の知識はある程度あったものの会話はまるっきりだめだったので、その時もまず日本語が先に頭の中にあって、そこから逐語的に訳すべく文を組み立てようとした。「何時まで」は“到几点”で、えっと「開いている」はどう言ったらいいかな、「開く」は“开”だけど「開いている」だから“着”をつけなきゃだめかな、そうすると、“到几点开着”???。一応初級中国語の知識はあるので、なんかおかしいと感じる。こんな言い回し、習った覚えがない。それでも他に思いつかないので、とりあえず言ってみた。全然通じない。店員はきょとんとしている。そもそも自分でも自信がなかったので、私はすぐにあきらめた。
 一晩寝て、次の日にひらめいた。
 あっ!「何時に閉まりますか?」って聞けばよかったんだ!

 昨日のテレビの中国語会話でも、日本語は「何時まで開いていますか?」なのに、それに対応する中国語は“几点关门?”で、それを再び直訳で日本語に戻すと「何時に閉まりますか?」になる。
 もちろん「何時まで開いていますか?」に相当する中国語は存在する。“开到几点?”と言う。(私がレストランで考えた言葉は結局、文法的にも間違っていて、通じなかったのはたぶんそのせいなんだけど。)でも、中国人は普通、そういう状況で“开到几点?”とは言わない。
 同様に日本語も「何時に閉まりますか?」という言葉はあるが、普通は「何時まで開いていますか?」と聞く。
 駐車場やホテルの門限などで、閉まるその時刻を強く気にかけているというときは、「何時に閉まりますか?」を使うことがあるかもしれない。しかし普通は、レストランや店を利用しようとしている自分にとって肝心なのは「店が開いている時間帯」であって、「閉まるその瞬間の時刻」ではない。そういう目的意識からするとどうしても「何時まで」という言葉が出てくる。日本人である私にはそれが“自然な発想”として身についている。

 日本語では「何時まで開いていますか?」と言うところを、中国語では“几点关门(何時に閉まりますか)?”と言わなければならない、これが語学学習のおもしろいところだ。
 言葉を単語ごとに置き換えていくのではなく、生まれて以来馴染んできた環境によって自然と発生する思考回路にいったんストップをかけて、別の体系に基づく思考回路に切り替える。レールのポイントを切り替えて、こっちのレールからあっちのレールに乘り換えるように。すると今まで見ていた周りの風景が少し違って見えてくる。


 
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